５４　「合格発表と合格祝賀会」(社労士合格体験談)

本試験の行われた８月下旬から１１月の合格発表までは、時が流れるのが遅く感じられました。

「なんでマークシートなのに、採点にそんなに時間がかかるんだよ？」と思いました。

合格発表は、インターネットの「合格者受験番号一覧」で知りました。

私は、「受験番号」と「受験した年度」を３回ぐらい確認してしまいました。無事合格していました。

飛び上がるほどの嬉しさというよりは、むしろ「静かな喜び」でした。

「長かったな・・・」ふとそう思いました。

後日届いた「合格証書」は、額に入れて祖母の仏壇に飾りました。

「ばあちゃん、もう少し早く合格していれば・・・。」仏壇を前に、私は自然と涙がこぼれてきました。

後日、ＴＡＣから「合格祝賀会」の案内が届きました。

私は、「通信講座」で勉強していたため、残念ながら共に合格を喜び合う「受験仲間」はいませんでした。

出席することに迷いましたが、「行けばなんとかなる」と思い、出席しました。

「合格祝賀会」の会場は「東京ドーム」のすぐそばにある「東京ドームホテル」で開催されました。

久しぶりの上京に少し気後れしました。

ホテルは豪華で、料理や飲み物もおいしかったです。

もちろん合格者は参加が無料でしたよ。

ドレスアップした女性の合格者がたくさんいました。

「試験会場にあんなにきれいな人たちはいたかな？まさかサクラ？」そんな馬鹿なことを考えてしまいました。

えっ？私が美人な合格者たちに話しかけたかですって？私はこう見えて実は奥手なのですよ。

料理を食べながら遠くから眺めていました。

そうそう、会場では「なつかしいあの声」を聞きました。

「通信講座」のカセットテープの講師の声です。

私が、「せんせい」と話しかけると、一瞬「あれ？誰だっけ。受講生かな？」なんて顔をしました。

当然ですよね？私は、その講師の授業を何度も繰り返し聴いていましたが、その講師にとっては初対面なのです。

私は、「通信講座」で勉強していたことと先生のおかげで合格できたことを話しました。

講師は、うれしいような満足したような、そんな顔をしていました。

「声」で想像していたより精悍な顔つきで、握手した手は力強くそして温かみがありました。

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