53 「ドキドキの答え合わせ」(社労士合格体験談)
本試験の翌日の話です。
午前中に行われた「選択式」は、本試験の帰りに各予備校から解答速報が配られたもので、すでに確認していました。
どうやら今年は足切りにもあわず、合格基準点はクリアしていそうでした。問題は「択一式」でした。
本試験後にまるで手ごたえが感じられなかったからです。
インターネットでは各予備校が、「択一式」も解答速報を出し始めていました。
赤のボールペンを握る手がプルプルと震えます。
「労働基準法及び労働安全衛生法」、「労働者災害補償保険法」、「雇用保険法」までは順調に出来ていました。
「よし」私は小さくガッツポーズをしました。
次は最大の関門の「労務管理その他の労働及び社会保険に関する一般常識」です。
足切りすらクリアできているのか不安でした。
自分でも「ゴクリ」と唾を飲み込む音が聞こえました。そうしたらですよ。
なっ、なんと、10点満点中、8点も取れているではありませんか。
私はその場で「カズダンス」を踊りたくなるぐらいうれしくなりました。
そして、「健康保険法」と「厚生年金保険法」はともに10点満点。
「日本、10点満点、10点満点」私の頭の中では、オリンピック体操の実況アナウンスが勝手に流れ出しました。
そして、残すは「国民年金法」だけです。やや楽勝ムードがただよう中、急に不穏な空気が流れ始めます。
6問目まで採点をして正解はたったの2問でした。
「マジかよ。おいおい、ここまできて足切りか?勘弁してくれよ」私の額には嫌な汗が噴き出してきました。
残り4問中、2問正解しなければ足切りでした。
なんとか残り4問は全問正解でした。
「ふー。」
私はその場にへたり込みそうになりました。
あれほど苦しめられた3回目の本試験も、終わってみれば「選択式」が40点満点中37点、「択一式」が70点満点中59点取れていて圧勝でした。
その日の夜に、家族で少し早目の乾杯をしました。
安心したのか久しぶりにぐっすりと眠ることができました。
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