３０　「合格できなかった理由」(社労士合格体験談)

私が合格できなかった理由をひとことで言うと、「今年こそ絶対に合格する」という強い気持ちが足りなかったことだと思います。

自分の知識不足が悔しくて、「絶対合格して、みんなを見返してやる」という気持ちは、時とともに薄れていきました。

勉強が進み実務で社会保険の知識が応用できるようになり、それだけで満足するようになりました。

独学ではなくて有名な予備校に通うことで安心感もありました。

「お金を払って授業を受けているからきっと合格するはずだ」というものです。

ほかの人が休んだりレジャーへ出かけたりする「休日」に、予備校に通うことは正直つらい時期もありました。

「みんなは遊んでいるのに、なぜ自分は勉強しているのだろう？」という気持ちです。

私は、「予備校に通っている」という事実を、人よりもがんばっていることに置き換えました。

そのことを理由にして、自分の趣味などにも多くの時間をさいていました。

その間、ライバルたちは必死に勉強していたのです。

過去の受験勉強の経験が、「自分は勉強ができる」という過信を生みました。

結局、能力とかそんなことは関係なかったのです。「気持ち」の問題でした。

私には「必死さ」が足りなったのです。その差が、明暗を分けたのでした。

そして、「自分の２年目の勉強のやり方は正しかったのか？」と反省しました。

私の勉強方法は、予備校の授業を１度だけ受けてあとはひたすら問題演習するだけというものでした。

理解できない問題もそのままにして無理やりに暗記していました。

今思うと非常に雑な勉強のやり方です。

私はもう一度自分に問いかけてみました。

「本当に社会保険労務士試験に合格したいの？」そして、３度目の挑戦が始まりました。

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