19 「厚生年金保険法」(社労士合格体験談)
「消えた年金」って聞いたことがありますよね?
数年前に日本中で騒がれました。
社会保険事務所(現在の年金事務所)には、連日長蛇の列ができ数時間待ちも当たり前だったそうです。
何が問題だったのか少し思い出してみましょう。
基本的に20歳以上の人はみな「基礎年金番号」というものを持っています。
みなさんも青色の年金手帳をみたことはあると思います。
一人一つの番号であるため、何も問題はなさそうなのですが、昔はいくつも番号が存在しました。
転職を何回もした人は、いくつも番号を持っていましたが、手帳をなくす人も多かったようです。
そのために、本人の記録にかつて勤めていた会社の記録がもれてしまっているのが、「記録問題」です。
そうした記録が実に5000万件もありました。この問題は複雑なようです。
当時の一番偉かった政治家が、「最後の一人まで必ず記録に結びつけます」と熱く演説していたようですが、その人も「消えた政治家」になりました。
なんとも無責任な話です。話が少しそれてしまいましたが、「厚生年金保険法」では、会社で勤めている人の年金について勉強します。
会社で勤めている人は、健康保険と厚生年金にセットで加入していますよね?
入社時に会社が提出する書類には、「健康保険・厚生年金保険資格取得届」とあります。
勉強する上でも、健康保険と厚生年金保険は重複する部分も多いです。
「被保険者」とか「標準報酬月額」、「定時決定」などです。
複雑で、私が苦労したのが「老齢厚生年金」です。
こちらは、65歳以後に支払われる年金と、65歳未満に支払われる「特別支給の老齢厚生年金」があります。
年金は、制度の見直しとともにどんどん複雑になっています。
「もっと簡単な制度にしてよー」と何度も叫びたくなりましたよ。
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