インテリアコーディネーター資格取得と将来性
インテリアコーディネーター
たのまな
インテリアと言っても範囲は広い
インテリアといえば関心のある方が非常に多い分野です。それぞれの人が日常生活を行っている住空間で考えると、その全てがインテリアと言っても過言ではないでしょう。
それだけ人の生活に密着しているインテリアですが、普段の生活で真剣に考えている人は意外と少ないのではないでしょうか?
例えば、このテレビ台をもっと良いやつにしたいとか、ベッドももう少し良いのがほしいなとか、漠然と「良い」ものが欲しいと考える程度だと思います。
もしくは、リビングを茶系で統一したい、黒系で家具を揃えたい、そういったレベルがインテリアであるということが一般人としてのイメージだと思います。
しかし、インテリアというのはそういう家具や色味だけのものではありません。日常の少しの雑貨や置物なども立派なインテリアですし、家具類の配置一つをとってみても、それも立派なインテリアのことなのです。
インテリアの分野においては、インテリアコーディネーターやインテリアプランナーとか、そういった資格もあります。
日常、なかなか耳にする機会もないこの資格、インテリアプランナーは全体的な視点で建物の企画・設計・施工に関する仕事をし、インテリアコーディネーターは商品に関する仕事をするといったイメージになります。
そんな大括りの中でも、細かく職種を見ていけば、住空間コーディネート、リフォームプラニング、インテリアCAD、インテリアデザイン、照明プラニング、ファニチュアーデザイン、カラー&マテリアル、プロダクトCADなど、学習する分野は多岐に渡ります。
それぞれの分野で仕事を極めていけば、コンサルタントとして働くことも可能な領域になります。
すべての人に関わる仕事であるインテリア。どのようにインテリアに関わって、インテリアをどのように設計すれば快適な住空間で生活が出来るかを啓蒙していくこともインテリアの仕事への関わり方として重要ではないかと思います。
必要最低限のものが殆どの人に行き渡っているこの時代、人々の欲求を満たしていく青天井のマーケットが存在している業界といえるかもしれません。
特に福祉や高齢化関係でのニーズは、今後非常に高いものになっていくでしょう。
インテリア関連資格では公的資格の「インテリアコーディネーター」がまず挙げられます。
また、似たような名称で「インテリアプランナー」という民間資格もあり、まずその違いを書いておきます。
まず、インテリアコーディネーターですが、試験範囲にも主要インテリア商品、インテリア施工関連商品、その他のインテリア商品に関する基礎知識を有していることという部分があり、インテリア商品に軸足を置いた資格であると言えます。
インテリア計画や商品選択のアドバイスも求められます。
一方、インテリアプランナーは、インテリアの全体的な視点で建物の企画・設計・施工に関する仕事が多くなります。
単純に分けるとインテリアコーディネーターは商品、インテリアプランナーは建物を扱うということになります。
試験は働きながらの勉強で、専門学校や通信講座を利用して半年~1年、独学ですと1年くらいが目安ではないでしょうか。
すでに関連業界で働いている方は独学で受験することも可能ですが、初心者の方は専門学校などを利用して学習を開始する方が効率的ではないでしょうか。
インテリアコーディネーターとは、名前のとおり居住環境やそのインテリア設計などを消費者に代わって行うというのが仕事であり、現在の日本においてどこまで需要があるかで資格取得後の仕事が決まります。
テレビや雑誌に出ている有名な方ですと、仕事の依頼も多いと推測されますが、一般の資格取得者はこの資格だけでインテリアコーディネーターとして独立してやっていくのは難しいような感じはします。
現在の仕事の状況としては、独立して住宅メーカーや工務店などの下請けとして仕事をもらうことから始めるより、内装などの施工会社などに勤めて、インテリアの専門家として力を発揮する方が収入は安定するでしょう。
独立している方は2級建築士や、前述のインテリアプランナーなどの資格も併用して営業している場合も多いようです。
イメージが先行しているせいか女性の資格志望者が多く、合格者の7割が女性で、その約半数が35歳未満であるという情報もあります。
今後の方向性としまして、バリアフリー住宅がますます増加し、リフォームの需要も高まってきて、室内照明・キッチン周り・トイレ・リビングなどスポットでのインテリア設計ニーズが増加すると期待されています。
インテリアコーディネーターの活躍の場は広がりそうです。
しかし、それまでにしっかりと経験を積み、時代の流れに乗ったセンスを磨き続けておかなければ、実務は知らないけど資格を取得しただけという方では使い物にならないでしょう。
資格だけでは専門家としてアピールしていくには少し弱い気がします。
しかし、室内照明・キッチン周り・トイレ・リビングなど家のことに関しては女性の感性が大いに生かされるところなので、ご自身のアピールポイントをしっかり見極め、どの分野に特化するかなど戦略を練っていけば独立して生計を立てることも夢ではなくなります。
独立のためには長期戦略と強い意志・人脈を開拓する営業力などが必要になります。