子供の年齢に応じた英語の時間の割り振り方
子供の年齢に応じた英語の時間の割り振り方
英語を勉強する時間を1時間としましょう。
全体で1時間というわけです。ではこの1時間をどう割り振っていくのが効果的なのか?
勉強させてやりたいことはたくさんあります。
例えば、本の読み聞かせやテキスト、アルファベットを書く練習や単語の習得、マザーグースの歌や御伽噺など、たくさんの経験をさせてやりたいですよね。
その時間配分として効果的な時間のとり方ですが、年齢に応じて違ってくるものと思います。
私の英語教室には、3歳から高校3年生までの生徒たちが通ってくれています。
3歳児と17歳では時間の使い方はもちろん違ってきます。
3歳と17歳では比べてもわかりにくいので、幼稚園児と小学生との比較をしてみましょう。
幼稚園児の集中力はさほど長い時間保つことはできません。
私はだいたい1時間を8分ずつに区切って、次々に違うものを用意するようにしています。
一つのことが12分を超えてしまうと、どんなに面白いものでも園児は興味を失い、頭に残るものを与えてやるのは難しくなってきます。
読んでやる本の長さもこの8分に収まりきれるようなものを選びます。
字を書かせるなら8分で全員が終了できるようなものを用意します。
園児の集中力が小学生に劣るというわけではありません。ただ、同じものに長い時間保っていることは不得手なのだと感じます。なので、8分を超えても違うものを用意してやればちゃんと次のことに集中できています。
小学生はその学年によっても集中力の保てる時間は違っています。
1年生だともって10分~12分。4年生になると20分ぐらいはなんとか大丈夫です。
4年生を例にとっていうと、最初に歌を何曲か歌います。これに10分使います。
次に字を書く練習やテキストをします。これに20分。
次にお待ちかねのゲームを20分。
そして集中して覚えて欲しいものをその後の5分という短い時間でこなします。
これはあえて短い時間で行うようにしています。
かえって頭に残る効果を狙ってのことです。
ここで覚えたものは、身についたかどうかという頃にゲームの時間に取り入れて、完璧に身につくように手助けをしてやります。
残りの5分は本を読み聞かせします。
耳を鍛えることは基本中の基本ですから、集中して疲れた頭をリラックスさせてやりながら聞いてもらっています。
これで60分です。
同じ勉強するのにも効果的な時間の使い方を与えてやれば、子どもたちは自然にたくさんのことを身につけていくでしょう。
与えてやる側としては、詰め込んだり頭から覚えるように言うよりは、時間や事柄を操作しまるで魔法ように頭に入っていくことを目指しましょう。
教育とは「教える」というよりは、「伝える」ことだと思っています。
「伝える」ための効果を狙った時間の操作は必要不可欠でしょう。
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