科目合格制のため競争率が激しい税理士試験
今回ご紹介するのは、「税理士」の資格試験です。税理士の資格試験は、国家資格の中でも難しく、何年もかけてようやく合格する人も多いです。
税理士の試験よりも公認会計士の資格の方が難しいですが、税理士の合格率も低く、超難関資格の一つです。税理士の受験資格はないと思っている方も多いですが、条件が細かく定められています。
税理士にも受験資格があります。税理士には受験資格があります。その条件のうち、どれか一つでも満たしていれば、受験資格を持っていることになります。
受験資格を持っていなくても諦める必要はない?
上記の条件を1つも満たしておらず、税理士の受験資格がないとしても、それだけですぐに諦めてしまう必要はありません。簡単ではなくても受験資格を得る方法はあります。
受験資格がない場合には、次の方法のいずれかを選び、受験資格をとるようにしてみてください。当然のことですが、どれか一つでも満たしていればいいので、一つに絞って条件を満たせるようにしてみてください。
・国税審議会の認定を受ける
・学識条件を満たす
・資格条件を満たす
・職歴条件を満たす
税理士の仕事内容
税理士という職務では、主に弁護士や公認会計士の補助的な業務をします。税務官公署における事務、その他官公署における国税・地方税に関する事務、行政機関に関わる会計検査などを担当します。
税理士の試験は超難関?
税理士の試験は毎年一回行われていて、試験では5科目全部に合格しなければいけません。
試験内容としては、会計学に関する2科目と、税法に属する科目、法人税法、相続税法、消費税法または酒税法、国税徴収法、住民税または事業税、固定資産税から選択した3科目です。
税理士の試験に合格した後の就職先は?
難関である税理士の試験を突破したら、税法の専門家としてすぐにでも活躍できるでしょう。また、独立開業して税理士事務所の先生として、信頼されるようになりたいという人も多いでしょう。
税理士の資格試験に合格したからといって、すぐに税理士として登録できるわけではありません。登録するためにも、2年間の実務試験が必要です。
税理士は「税法の専門家」と言っていますが、独立して自分の事務所を持つことが、税理士の道とは限りません。税理士の資格でどのような就職ができるのか、資格を活かすための職場を一部ご紹介します。
会計(税理士)事務所
税理士として登録されるようになったからといって、すぐに独立する必要はありません。まずは2年間実務を経験した事務所に在籍し、継続して勤務する税理士もいます。
税理士といったら会計事務所に勤めるイメージが強いですが、就職先はそれだけではありません。一般企業や小売店などにも、必ず納税の義務があるため、税理士の存在が必要です。企業にといっても、税法の専門家がサポートしてくれるのは、大変心強いことです。
まずは経理部や財務・会計に属し、税理士としての知識を生かして働いていくことにより社内での評価もアップし、能力を生かせるような仕事が手に入ります。その仕事に見合った収入を得ることもできるでしょう。
いつかは独立して自分の事務所を開業したいと考える人も多いでしょうが、一度は直接税に関する業務に就くことにより、税理士として必要な信頼と経験を積むことができます。
税務署で働く
税理士になってからの就職先として、最もポピュラーなのが、税務署で働くことです。税理士でも個人の対象の税法が得意な人と、法人を担当したいタイプの人がいます。自分がどちらのタイプの方が働きやすいか、分析して選ぶのもいいでしょう。
税理士の仕事には、個人の納税相談や試算なども含まれています。そのため、コミュニケーション能力も税理士にとって必要なスキルです。
税理士の試験勉強はどのようにすればいい?~計画的に試験勉強すること
税理士試験をクリアするには、計画的に勉強していく必要があります。税理士試験の特徴としては、5科目それぞれ60%以上の得点をとって初めて「合格」とされるところです。
といっても、5科目同時に合格するのは無理があるため、たいていは一年に1科目ずつ計画的に受験していき、一つずつつぶしていきます。
5科目同時に一発合格するのは、不可能に近いというくらい至難の技です。現実にここ20年間、同時に合格した受験者は数えられる程度です。一般的な受験生は基本的に、1年で1~2科目程度合格できるだけでも上出来としています。
1年で一気に全ての科目を合格できるのが一番ですが、たいていは数年かけて勝負します。一年に一回しか試験が実施されないのでプレッシャーはありますが、一度合格した科目は有効期限がないというのが救いです。何年たっても合格の履歴が残ります。
長い方だと、10年かけてやっと合格に到達したという人もいます。試験自体は難しくても、長期的なスパンで勉強のプランを立てていれば、合格に少しずつ近づいていく試験でもあります。