不動産鑑定士試験の受講はTACがおすすめ
不動産鑑定士は3大国家試験の一つであり、公認会計士の資格と並ぶ資格です。固定資産税評価、相続税路線価評価、基準地価格、公示価格の評価など、不動産の評価を適正に行う職業です。
不動産鑑定士の受験資格
不動産鑑定士は国家資格で、不動産系の資格の中ではトップにあたります。当然難易度も、他の不動産系の資格よりも高いです。
以前は不動産鑑定士の資格に受験資格(大卒以上など)があったのですが、2006年度の試験からは、受験資格が撤廃されています。年齢や学歴も関係なく、不動産鑑定士の資格にご興味ある人なら受けられます。
試験内容
不動産鑑定士の試験は、マークシート式の短答試験と論文試験に分かれています。正しい答えをマークできるように正確な知識をつけると共に、記述式の問題にも慣れておく必要があります。
≪短答式試験(マークシート)≫
・土地基本法など
・都市緑地法など
・不動産鑑定評価基準及び不動産鑑定評価基準運用上の留意事項
≪論文式試験≫
・経済学 ミクロ及びマクロの経済理論と政策論
・会計学
・民法 民法典第1編~第3編を軸として、第4編・第5編、次の特別法も含む。借地借家法、建物の区分所有等に関する法律、財務会計論など。
・不動産の鑑定に関する理論 不動産鑑定評価基準及び不動産鑑定評価基準運用上の留意事項
不動産鑑定士のおすすめの勉強法
当然ですが、不動産鑑定士の資格取得は簡単ではありません。独学で目指すこともできますが、多くの人が予備校に通って合格しています。
また、不動産鑑定士試験の合格者のほとんどが、予備校であるTAC生です。合格の鍵を握るのはTACを受講するかどうかにもかかっています。
TACのコースには、不動産鑑定士各種コースがあります。とはいえ受講するにはまとまったお金が必要で、もしも合わなかった場合にリスクが高いです。
リスク回避として、実際に受講する前にまずは自力で勉強してみて、向き・不向きを確かめてみましょう。もしも独学ではなくTACを受講する場合、無料の資料を請求して、TACのカリキュラムを確認しておきましょう。
資格登録
不動産鑑定士は、試験に無事合格したからといって、すぐに不動産鑑定士として登録し、働けるわけではありません。不動産鑑定士の試験を突破しただけでは、不動産鑑定士として名乗れないのです。
不動産鑑定士として登録するには、実務修習が必要です。
≪実務研修の内容≫
・期間:1年コース、2年コース、3年コース
・単元: 基本演習、実地演習、基本演習
3つの単元とも修得確認が必要で、クリアできなければ修習を受け直さなければいけません。講義や基本演習は、定められた日程に大学の講堂などで集中講義が行われます。
実地演習では指導鑑定士の指導を受けながら、指定された22種類の不動産鑑定評価報告書を作成していきます。この作業により、実際の不動産鑑定士の業務を体感することができます。
3単元全てクリアしたら、修了考査が受けられます。修了考査として、小論文や実地演習の事案に対する口頭試問があります。修了考査が無事終われば、不動産鑑定士として登録でき、正式に不動産鑑定士として働けます。
合格後の就職先
不動産鑑定士の資格に合格して登録も済んだら、実際に不動産鑑定士としてお仕事できます。就職の例としては不動産鑑定事務所で働くケースが一般的ですが、他にも信託銀行や建設会社、不動産会社などに勤める人もいらっしゃいます。
ちなみに不動産鑑定士のうちおよそ7割が、取引が活発に行われる大都市圏で資格を生かしているというデータもあります。
業務内容
不動産鑑定士の主な業務は、不動産の鑑定評価です。
・国や都道府県が行う地価公示や地価調査
・相続税、固定資産税の評価
他にも、個人や企業が不動産を売買、賃貸する時に客観的な適正価格が知りたい、コンサルティングしてほしいといった場合に、的確にアドバイスをしていきます。