11.建築や設備の勉強(マンション管理士合格体験談)

建築や設備の分野は、試験対策を取りにくい分野であり、多くの受験生はこの分野を苦手としているようです。

それもその筈で、マンションの修繕工事や設備の内容など、普段、実地で目にする機会などない方が大半でしょうから、専門学校の講師の講義を聞いたり(講師自身も多分あまりよく内容を知らないのではないかと思います)、テキストに書いてあることを熟読してみても、具体的なイメージが掴みにくいのです。

しかし、この分野からは例年10問から12問程度、問題が出題される頻出の分野ですので、受験生泣かせと言えるでしょう。

この分野の勉強を行うときも、最初にマンションを技術的な観点から適正に維持・管理していくためにどういったことが必要かという大枠から考えると良いでしょう。sobietatu

その上でマンションを生活の場として有効に機能させている重要な設備(給排水設備、エレベーター設備、消防設備等)について頻出分野から順に、過去問を中心とした反復勉強を行い、知識を身につけていくと良いでしょう。

マンションという建物を適正に維持・管理していくためには、修繕計画に則って、予防保全という観点のもと、適宜・適正にこれを維持していくというのが、大きな流れとなります。

マンションは概ね12年周期で大規模修繕工事という大工事を実施していくのが一般的ですが、その前提として建物の状態を判定(これを建物診断と呼びます)し、その結果に基づいた修繕工事を行っていきます。

この建物診断を経て、大規模修繕工事を行うという一連の流れを理解し、これらを計画的に行うためには長期修繕計画を作成し、またそれを定期的に見直すとともに、これらの諸工事を実施するに当たっては、当然お金が発生しますので、きちんと資金計画を策定して、常日頃から修繕積立金を適正な金額に設定していかなければなりません。

こういった大枠を理解した上で、それを肉付けしていく細かい知識を身に着けるような学習を重ねると、効率良く勉強を行うことができるでしょう。

マンション管理士試験に限らず、資格試験はどれが、「幹」であり、どれが「枝」であり、どれが「葉」であるのかを常に検証しながら学習を行っていかなければなりません。

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