医療事務資格取得と将来性
ヒューマンアカデミーたのまな
主婦にも人気「医療事務」って?
資格の通信講座で、必ずといっていいほど「人気の資格」といわれているのが「医療事務」だと思います。この医療事務っていったいどんな仕事なのかご存知でしょうか。
医療事務は、病院やクリニックの受付や会計、レセプト業務(診療報酬の請求)を行う人のことです。医療現場では必要不可欠な存在と言えます。
この医療事務は大きく6つの仕事に分けられます。
1.病院などでかかった診療費を点数で計算し、保険者に請求する請求書を作成する「レセプト(診療報酬請求)業務」
2.入退院の手続きや検査・投薬・カルテの管理や準備などを行う「病棟クラーク業務」
3.カルテの用意や電話応対などの「外来受付窓口(クラーク)業務」
4.診察後・退院後の会計をする「会計業務」
5.医療現場で医師や医局などをサポートする「医療秘書業務」
6.病院経営に関する重要な情報を管理・処理する「医療情報処理業務」です。
以上の業務は、専門学校や通信講座で学ぶことができます。
期間はいずれも6ヶ月程度と短めで、実際の医療事務の業務もパート、派遣など自分に合わせた働き方が選べます。
高齢化社会により、今後ますます需要は増え、全国どこに行ってもある仕事といえるでしょう。
また、長く働ける仕事であるため主婦や子育て中の女性に人気の資格です。
厚生労働大臣大臣許可の財団法人が実施する全国統一試験「医療事務技能審査試験」に合格すると「メディカルクラーク」という称号が付与されます。
試験は学科および実技Ⅰ・Ⅱがあり、全ての得点率が 70%に達したら合格となります。
この試験は40年にわたり実施されており、診療報酬請求事務技能や医療機関での受付業務、患者との接遇、院内コミュニケーションなど、医療事務職に必要な能力が評価されます。
その規模は医療事務関係としては最大で、医療機関から高い信頼と評価を受けています。
つまり、メディカルクラークとは、診療報酬請求事務業務や窓口業務など医療事務職として求められる能力を備えていることを証明するものです。
ただし、財団の認めた「受験校」で所定の課程を履修した方は、試験の受験資格を得ることができます。
以下、就職の状況についてまとめてみました。
医療事務系の資格は、女性を中心に非常に人気があります。
比較的高い合格率と、病院という安定している就職先もその一因だと思います。
しかし、人気があるということは言い換えれば、就職先の倍率が高くなるというにもなります。
例えば、簿記の資格も女性に非常に人気の高い資格なのですが、会計だと全ての会社で必要とされる分野ですので、就職に関して間口はかなり広いということがお分かりになると思います。
一方、医療事務のほうは就職先が病院関連に限定されてしまい、ますますコンピューター化の進む医療の現場の実情もあり、必然的に就職倍率が高くなってしまうのです。
資格だけでなく、医師や看護師、患者との間で働く大切な仕事です。人間性が問われることは言うまでもありません。
比較的柔軟な雇用形態で働くことが出来るため、都道府県ごと、病院ごとに差はあるかも知れませんが、この仕事に就きたいと考えている方は非常に多いです。
正社員としての就職は実務経験が豊富な方以外はないと思っておいた方がいいかも知れません。
基本的には派遣社員やパートでの就業形態が多いようです。
また、資格を持っているだけですと就職を決めるためには何らかの差別化できるスキルが必要です。
一番求められているのはその人の人間性ですが、ほかに調剤薬局専門の資格があるとか、パソコンが自在に操れるなど、一歩他の方より秀でているものがあれば採用されやすくなります。
また医療事務関連の資格は民間のものがたくさんあるのですが、その資格なしには働くことが出来ないといったものではありませんので(ある一定の能力を持つという証明)、正社員で働くためには自らのアピールポイントを明確にしておく必要があります。
収入的には派遣で働いている限りやや低めですが、大きい病院で職員採用されればまずまずの収入が得られるようです。